成田フリーダムU12の活動報告です。
本日は練習試合を行いました。
会場は大麻生グラウンドです。
本日対戦頂いたのは、坂戸ディプロマッツ様。
以前も何度か対戦したことのあるチームで、選手も私も印象に残っている相手です。
試合中にこちらの弱点を見つけることに長けた、成田フリーダムとしてはやりがいのある好チーム。
こちらとしては弱点を相手に見出させないよう、自ら仕掛ける能動的なプレーをしようと話をしました。
1試合目から練習で取り組んできた味方との連動を見せる選手が居れば、逆に連動とは程遠い自分だけのプレーに終始する選手もおり、攻守において良い場面を作り出せません。
チームとしてプレーする事が不可欠なサッカーの試合において、重要な要素の一つに選手同士の距離があります。
ここが難しいところですが、遠ければ良いわけでもありませんし、近ければ良いわけでもない。
しかし、遠くに選手が居なければならない場面もありますし、近くに居なければならない場面もあります。
そうした場面やボール/相手/味方の位置によって自分達の立ち位置を目まぐるしく変化させなければ、攻守で優位にならないスポーツです。
ここを判断することは大切ながら、大変大変難しい。
まずはチームで距離感を認識すれば良いのですが、例えば私が「広く」と言っても、
選手Aにとっての広くは、横幅一杯のライン際まで
選手Bにとっての広くは、横に何歩か
選手Cにとっての広くは、横では無く前
など、広いという言葉(形容詞)には様々な捉え方があるのです。
これが試合中止めどなく展開されています。
選手にとって難易度が高い事であるのは間違いありませんが、この部分の理解をさせる事でプレーに関与する機会が圧倒的に増えます。
その為には、選手サイドの実行から得られる経験値と、指導者サイドの求めるものを具体化する修飾語が必要です。
「広く」という言葉の前に、どの位なのか修飾語を使って指示する事で、選手に気付きと新たな感覚を植え付けます。
前述の例で言えば、「右に5歩広く」や「後ろに3歩広く」などでしょうか。
そして選手からの景色を変えてあげる事で経験値となり、プレー関与にどのような変化が起こったのか認識してもらいます。
選択肢を増やした後に、選手が試合中にどのような判断をし、どのように実行したのか。
そこは選手に委ねます。
勿論、判断をしていない場合や忘れる事もありますから、その場合は適時修正する事が指導者の役割です。
試合を見ていて、良い連動や素晴らしいパスやドリブルがあった場合には、選手の判断と味方との良い距離感(曖昧な表現ですが)が必ず発生しています。
それはボールを受けなければ無駄走りのように映るかもしれませんし、全然試合に関与していないように見えるかもしれませんが、相手選手の気持ちに焦りを与え、判断に迷いを生じさせるなど、チームにとっては大きな働きになります。
本日もそんな場面がありました。
右サイドやや内側でボールを保持している味方に相手選手が対応している場面です。
この時に成田の選手にはいくつかの選択肢がありました。
切り込んでシュート
サイドに持ち込んでセンタリング
逆サイドへのサイドチェンジ 等々
対して相手選手には
切り込ませないようにその場に留まる
前進してサイドに追い出す 等々
つまりはDF側は追い出すという、ゴールから遠ざける事のできる選択肢があります。
そんな時に、背後から成田の選手がライン際を駆け上がりました。
そうなると相手選手の判断に迷いが生じますし、目線が移動します。
その瞬間を見逃さなかったボールを保持している選手がシュート。
とても良い場面が、自チームベンチ前で見られました。
何より嬉しかったのは、そのプレーを自ら判断し、それを味方に認識させた事。
素晴らしいプレーでしたので、フィードバックも盛大に。
これを1試合の中で何回繰り返せるか。
その後も何度か見られた味方の選択肢を増やすプレーから相手の判断に迷いを生じさせる現象。
是非、今後も積極的にプレーしてもらいたいと思いました。
20分を何本か行いましたが、結果については失念(申し訳ありません)
得点もあれば失点もありました。
選手一人ひとりのプレーに注視した内容重視の練習試合でした。
対戦いただきました、坂戸ディプロマッツ関係者様
ありがとうございました。
保護者様
グラウンド準備、応援、審判協力
いつもありがとうございます。
いよいよ11月に入ります。
早いもので6年生の活動も残り数カ月。
短い期間ながら選手が成長できると信じておりますので、今後もよろしくお願いいたします。
選手の皆
身体に痛みはないでしょうか?
試合後のミーティングで話しましたが、怪我には気を付けて。
頭は冷静に、プレーは熱く!!
これからも一緒に前進しよう。
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