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活動報告(通常練習)2021/8/22 と少年時代の記憶


成田フリーダムU11の活動報告です。



 いきなりですが、サッカー日本代表の選手やJリーグの選手が、試合前後のインタビューで「自分たちのサッカー」という表現を使います。


この「自分たちのサッカー」とは何を意味しているのでしょうか?

試合でプレーするのは選手ですし、【自分たち】と表現するには、日々の練習で味方選手と意思疎通ができて初めて言える言葉ではないでしょうか。


私は少年/青年期に当時の監督から、選手は知識を豊富にし(戦術/戦略)、技術を高め(止める/蹴る)、体力とコンディション管理に努める事を考えなさい!と言われ続けていました


では、指導者は?


指導者は、それぞれの選手に備わる特徴を把握し、チームとして試合で勝つ事を考えるのと、【しっかり見てるぞ!】と選手に自覚させる事だと話していました。


記憶を辿っていくと、恥ずかしながら私は監督の言う事を素直に聞ける選手では無く、自らのプレーに自信があり、自分優先でチームが合わせてくれるだろうと考えるような選手でした。

そんな私に当時の監督は滅多に声をかけてくれませんでしたし、私も監督に意見や不満を言動/態度で表すような事を繰り返していました。


「なんでスタメンじゃないんだ」

「どうして途中交代なんだ!」

「なぜFWで使ってくれないんだ!」等々


思い出すと随分わがままだったなと(-_-;)

それはそれは扱いにくい選手であった事と思いますが、監督やコーチはプレスキッカーやPKキッカーなどの役割をなぜか与え続けてくれました。

私も与えられた役割についての精度を高めようと個人練習テーマの中心にしていました。

しかし、試合でアシストしても拍手程度で、直接褒められる事は稀でした。

私は試合で活躍できたので満足していたのですが。


そんな状態が続いて、6年生の最後の市内大会で私たちのチームは決勝戦に進出しました。

準決勝で2ゴールと好調だった私は、当然スタメンだと準備していたところ、


あれ? 名前呼ばれなかったぞ!!!!!


決勝戦はベンチスタート...

頭の中は

【なぜなぜ?監督はやはり俺が嫌いなのか?ん...準決勝の試合中に守備について何か言われたぞ?なんだっけ...味方のフォローを早くだ!でもゴール決めてるし】

今までのような不満は少し影が薄くなり、試合に出たい!チームの皆とプレーしたい!

最後の大会という環境もあったでしょうが、なぜかベンチで戦況を冷静に見つめている自分がいました。


なぜだったのだろう? 

監督やコーチから伝わる熱意なのか

必死にプレーしている仲間を見ていたからなのか

珍しく父が観戦していたからなのか

優勝がかかっていたからなのか


今だから振り返れますが、そのすべてが要因だったのでしょう。

そしてついに、監督から名前を呼ばれます。その時すでに後半開始0-2と負けている状況でした。

交代を待っていると、ベンチから監督がポツリと呟きました


「思いのままに...コーナーキック取りたいな」ただそれだけでしたが、私の全身をその言葉が駆け回りました。

右サイドをスタミナも考えず積極的に上下動し、ボールに対する執着と声で味方を鼓舞するなど、自分でも無我夢中にプレーしました。目標のコーナーキックを獲得し、私がキッカーとなりゴール前の密集地帯へ...


惜しくもゴールは奪えませんでしたが、今までで一番記憶に残るキックでした。

その後はオーバーワークによるスタミナ切れを起こし途中交代。でも以前のような不満はありません。


なぜなら、ベンチに戻った私を迎えてくれたのは、監督の満面の笑みと「それがお前のプレーだ!さっきのような積極的なプレーで良くチームを助けてくれた!俺はそれが見たかった」との言葉でした。

俺、チームの事考えた。

監督に嫌われてるんじゃなかった。むしろ信頼されていたんだ!

とても幸せな大会でした。

結果的に試合は負けてしまいましたが、準優勝のトロフィーを囲んだ集合写真での皆の顔は晴れ晴れとしており、私の大切な思い出です。


何が言いたいかというと、【自分たちのサッカー】とは、【自分のサッカー】と【自分のチームのサッカー】を切り離して考えるのではなく、【自分のチームのサッカー】の中で、【自分のサッカー】を如何に発揮することが出来るか。


つまり

【自分たちのサッカー】= 【自分のサッカー】 × 【自分のチームのサッカー】

という事です。


自分の武器は、何でも良いと思います。

私のようにキックでも

対人の強さでも

フリーランニングでも

ドリブルでも


そして、それらを皆が自分のチームのサッカーに融合させていくことです。

指導者は、変化する選手の特徴を敏感に捉え、アドバイスや叱咤激励、チャレンジする環境の担保をしなければいけないと考えています。


本日の練習では、叱咤激励の部分が多かったかもしれませんし、悔しい思いも沢山した事でしょう。

でも私は、選手達ができるのにやらないから言うのではありません。

できるのは勿論、できないのはどんな時なのか、その時の気持ちや意識の部分はどうだったのかを自分で認識できるようになって、試合前や練習前にできた時の気持ちや意識に自然となれるようにして欲しいのです。


今日の選手達から出た言葉は、皆「悔しい」

なにが悔しかったのか聞きました。それぞれ考えている事が言葉になりました。

じゃあ、悔しさから抜け出す方法を考えてみようと話ました。

来週は選手達だけで話し合ってみたいと思います。

勿論、私からもアドバイスはしますがね。



本日もパパさんのお手伝いありがとうございます。


保護者の皆さま、選手を預かる貴重な時間を与えてくれて感謝申し上げます。


選手の皆、お疲れ様でした。

また来週。





成田フリーダムFCのある先輩M指導者が、以前こんな言葉をくれました。


【勝ったのは選手の努力と頑張り、負けたのは指導者の責任】

胸に刻みます。ありがとうございます。


今日は私の話ばかりで申し訳ありません。


少年時代の監督は、風の便りで元気にされているそうです。


なんと、御年70を超えてもシニアリーグでプレーする現役選手との事でした。

いつか時間を見つけて、プレーを拝見し、お話してみたいですね。

覚えているかな~と不安ですが...








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