成田フリーダムU12の活動報告。
埼玉県サッカー少年団大会北部地区予選の戦績です。
会場は、大麻生グラウンドです。
残暑ともいえる高温の中、北部地区代表をかけて選手が全力で戦ってくれました。
常盤 7-1 〇
寄居 1-2 ●
大会を2回戦敗退で終えました。
ー 常盤戦について ー
試合序盤、ボールの落ち着きどころを見いだせないでいましたが、暫くすると中央と左サイドで優位になり始めたことで、スムーズな前進が図れるようになってきました。
そこから先制点を奪う事に成功すると、連動と個人の閃きで何度もゴールに迫る事ができました。
ただ、常にDFライン背後を狙っている相手選手と、そこに出てくるハイボールの対応に若干の不安もありました。
ハーフタイムでカバーリングを整理。
後半は中央のカバーリングも良くなりましたが、今度はサイドで数回ラインブレイクされ、そこからの大きな展開で失点。
攻撃面では、パス&ゴー、パス&ムーヴや、縦への鋭い突破など随所に良きチャレンジもあり、得点を重ねる事に成功しました。
助っ人参戦してくれた3年生にもゴールが生まれ、喜びに包まれて試合を締めくくれました。
ー 寄居戦について ー
まずは中央で優位に立つ事と、カバーリングを持続させる事。
これが試合前の伝達事項。
試合開始と共に、相手のポゼッションを耐えながら隙を伺う展開。
ボールを動かされる事で、体力と集中力を徐々に削られる中で、相手サイドの選手に対応する守備スライドが遅れ始めます。
最初は大きな混乱はありませんでしたが、左右の連動と上下の連動がチグハグになり始め、DFラインとMFラインが整理出来ない状況を突かれて、良い状態でシュートまで持っていかれてしまい失点。
その後は、予測と警戒の無いまま後手対応になってしまい、ゴール前混戦から追加点を奪われてしまいます。
まずは焦らず1点返しに行くことを伝達。
成田は、DFが踏ん張ってラインを上げてくれた事で、FW~GKまでの縦関係が整理され、セカンドボールを回収できるようになり始めます。
得点はその展開から。
素早い回収からサイドを抉ると、中央へ折り返したボールにまたもや助っ人3年生が触ってゴール!!
前半終了間際の価値ある得点でした。
ハーフタイムでは、守備組織を変更(ゾーンからマンマークへ)。
あとは「次の得点が大事だぞ!」と送り出しました。
後半は攻撃の軸を左サイドに置き、そこからの前進を狙いました。
何度か決定機を迎えるが、惜しくも枠を外れるなど得点には至りませんでした。
ゴールを奪うために全力で相手ゴールへ迫る選手達は、多くの時間で相手を自陣に釘付けに。
後はゴールだけ...
しかし、そのまま試合終了。
その場で泣き崩れる選手達を誰も責められない、誰にも文句を言われない。
そんなプレーを見せてくれ、私も目頭が熱くなりました。
ベンチに戻ってきた選手達は、目に涙を浮かべ、鼻水を垂らし、嗚咽しながら私の話を聞いてくれました。
私は「皆は素晴らしかった!良く頑張った!」としか言えませんでした。
自分でも不思議でしたが、いつの間にか選手一人ひとりを抱きしめ、頭を撫でていました。
予想を遥かに超える選手の頑張りに、感極まったのでしょう。
成田フリーダムの選手として、一人のサッカー選手として、チームとして、
胸を張って良い戦いだったと思います。
直前の負傷で大会に参加できなかった選手(応援ありがとう)や、体調不良により参加できなかった選手の分まで、
よくぞここまで!!
君たちは凄いよ!
一緒に活動し始めた頃を思い出しながら、そんな気持ちになりました。
私が成田フリーダムU12と共に活動を始めたのが1年半ほど前。
4年生と5年生の選手達でした。
それまでも練習風景や試合の模様などを観る機会がありました。
その時の印象は
やんちゃで明るい、でもサッカーになると...?あの元気と明るさはどこへ?
プレーの良し悪しでは無く、試合や練習などからは【サッカーをやっている】という捉え方に見えました。
この【やっている】という意識は、自分の限界点を容易に作り出すものです。
では、【やっている】のでは無く、【やり続けている】もしくは【取り組んでいる】ではどうでしょうか?
例えば、ボールを蹴る練習
【やっている】選手は、蹴る強さにバラつきがあり、精度が毎回異なっても【蹴っている/やっている】からと満足してしまいます。
一方、【やり続けている】【取り組んでいる】選手は、味方の位置を見て、蹴る強さを感覚として足と脳に記憶させ、精度に満足がいかなければ「まだまだ(あ~~)、もう一回良い?」と修正を試みます。
文字にしただけでも、どちらがサッカーというスポーツを行うのに刺激的かわかると思います。
サッカーだけに限らず、学習でも同じ事が言えますよね。
そんな印象だった選手達に、私が最初に伝えたのは
サッカーをプレーする楽しさ
サッカーの激しさと厳しさ
サッカーの知識
プレーする楽しさを感じてもらうのは簡単でした。
それは、華麗なゴールではありません、絶妙なスルーパスやドリブルでもありません、試合での勝利でもありません。
ただ、ボールに触れる(手でも足でも)時間を増やし、一つのボールを奪い合う機会を沢山作りました。
そこにボールがあれば蹴りたくなる、触りたくなる...これを我慢させずに触りまくる。
手は土で汚れ、ポカンとしていれば顔面にボールが当たる事も...
それでもボールに触りたい!そんな欲求がサッカーを楽しむ上で大事だと考えたからです。
次に、激しさと厳しさ。
これは楽しむ事が出来ないと叶いません。
ボールを奪い合う楽しさには、体力・気力共に激しさに耐えうる事が必要です。
ですから、練習の中で1対1でも、ミニゲームでも、紅白戦でも激しくぶつかる事と向かって行くことを何度も要求。
勿論、多少の接触ではファールは取りません。
そんな中でもボールを奪われない、奪い返す判断力を要求しました。
また、厳しさについて伝えたのは、サッカーはチームの中で個性を発揮するスポーツだから。
まずは私の話を聞けるかという事と、その前提にある集合できるかというところ。
はっきり言って、初めて会った時にこの部分が一番の課題でした。
集合までに時間が掛かるので、話が始められないのです。
そこで、基準を設けました。
集合は最低でもジョギングで!
話を聞く時は、目線を私に!
1日に2回目までは注意にする。3回目は目の前で話を聞くか、練習を見学にすると。
初期の頃、3回目を晴れて迎えた選手がおり、いつも私の前で話を聞いていたのが懐かしいです(笑)
今では集合と話しを聞く事について注意をする場面は、ほとんどありませんね。
選手の意識に感謝です。
もう一つは、喜怒哀楽を表現すること。
これは私が率先して...主に 怒 と 楽 ですが。
自分を評価できる/納得できるプレーについては、全力で喜ぶ。
その機会を増やしたかったのです。
そして、サッカーの知識。
ルールに則っていれば、どんなアイデアもOKだよね。
こんな事もできるよ。こんな所を見ようよ。これをどうしようか?
選手に求めました。
そして求めた側の私も知識を追い求めることが必要でしたから、増々サッカー好きになれました。
知識の探求に終わりは見えない。
選手のお陰で私が成長できた部分でもあります。
これまで、沢山の練習や試合を一緒に経験させてくれました。
困難な状況が多かった中でも、選手が【やっている】から【やり続ける】【取り組んでいる】に徐々に変化する過程を一番近くで見られた事は、私にとって感謝しかありません。
県大会への挑戦は、本日にて終わりを迎えてしまいました。
しかし成田フリーダムU12としての活動は、卒団を迎えるまで続きます。
何も失うものなどない戦い。
つまりチャレンジし放題!
これからも大会はあります。
5年生には年末に新人戦があります。
選手と果たしていない約束もあります(あのチーム、このチームに勝ってやろうぜ♪)
まだまだ伸びしろ以外が見当たりません。
これからもよろしくお願いします!
大会を主催頂いた各団体様
対戦頂いたチーム関係者様
本部運営して頂いたFコーチ、S様
ありがとうございました!
今後ともよろしくお願い申し上げます。
応援に駆けつけて頂いたコーチの皆様
この場をお借りして感謝申し上げます。
これからもよろしくお願いいたします!
保護者様
送迎、応援、設営、審判協力。
いつもながら感謝いたします!
とても励みになりました。
これからも一緒に戦ってください。
選手の皆
良い一日をありがとう
お疲れ様でした。
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